愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
やっぱり私はダメな人間なんだ。どんなに頑張っても、最後にはこうなってしまう。頑張ろうと思えば思うほどに。


そんな自分が情けなくて、涙が溢れそうになってしまった時、シンと静まり返っていた会場内に突如、緒方社長の笑い声が響き渡った。

思わず顔を上げてしまうと、副社長も同じく顔を上げ、額を押さえながら大笑いしている緒方社長を茫然と眺めていた。


え、どうして緒方社長笑っているの? 普通は怒るところじゃないの? なのにどうして?

頭の中はハテナマークで埋め尽くされていく。

すると緒方社長は笑いを堪えながら、私を見据えニッコリ微笑んだ。


「いやー、まさかリアルにゲームの世界のようなドジっ子と遭遇できるとは思わなかったよ。目の前で転んでシャンパンをかけられるとか……だめだ、面白すぎる」

そう言うと緒方社長は口元を押さえ、必死に笑いをこらえている。


えっと……とりあえずお怒りではないのかな? 少しだけ安心してしまうと、緒方社長は大きく深呼吸をした後、今度は真っ直ぐ副社長は見据えた。
< 122 / 319 >

この作品をシェア

pagetop