愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
「もしかしていつもこんな遅い時間まで残っていたのかな?」

それなのに私は副社長に言われたら、「お疲れさまです」と言ってさっさと帰ってしまっていた。

もしかしたら私にも手伝えることがあったかもしれないのに。

今さら後悔しても仕方ないとわかっていても、後悔せずにはいられないよ。

最後に自分のデスク周りの拭き掃除していた手が止まってしまった時、静かにドアが開いた。


「あっ……!」

すぐにドアの方を見ると、そこには私がいて目を丸くさせて驚いている副社長の姿が。

「お疲れさまです!」

布巾をデスクに置き、彼の元へ駈け寄る。


三日ぶりに見た彼の顔。……やっぱりどこか疲れているように見える。


「お前が灯りを消し忘れていったとばかり思っていたが、まだ残っていたとは……。どうして上がらなかった? メモに残しておいたよな? 無駄に残業するな」

「ち、違います……!」

けれど副社長は一方的に言うと、スタスタと自室へと向かっていく。そんな彼の後を慌てて追いかけた。
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