愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
「副社長、まだお帰りにならないんですか?」

「あぁ、仕事がまだ残っているから」

嘘でしょ、まだ仕事をするつもりなの?


ギョッとし、副社長室入ると彼はデスクにバッグを置き、ジャケットを脱ごうとしたものの、ふらつきデスクに手をついた。

「副社長!? 大丈夫ですか!?」

副社長がふらつくなんて珍しい。やっぱり疲れているんだ。

駆け寄り彼の身体を支えようとしたけど、手で払い除けられてしまった。


「大丈夫だから。お前は早く帰れ。いても邪魔なだけだ」

払われた手と冷たく突き放された言葉に胸が痛む。

「……すみません」

わかっている。私がいたって邪魔なだけだって。でも……。


デスクに座り、書類に目を通し始めた彼をまじまじと見る。

あれ……? そんなにこの部屋の中暑くないのに、どうして副社長汗かいているんだろう。

彼の額には汗が光って見える。急いで戻ってきたから? それにしたってあの汗の量はおかしくないだろうか。

それに……よく見ると、顔色も優れないし苦しそうに肩で息をしているよね?

ある予感が頭をよぎり、意を決して彼に近づいた。
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