愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
「大丈夫ですか?」

「大丈夫だ」

すぐに言葉は返ってきたけど、全然大丈夫なんかじゃないよ。

こんな状態の副社長をタクシーに乗せて帰ることなんてできない。

「副社長、自宅までお送りいたします」

「――は?」

これには副社長は声を荒げた。


「心配で私も帰れませんから! だからしっかりとご自宅までお送りさせてください」

「なに言って……」

「行きましょう!」

彼の声に被せ、副社長の腕を自分の肩に回した。

「おい、小山……っ!」

「掴まってください! これじゃいつまで経っても家に帰れませんよ?」

有無を言わさず言うと、彼は渋々私の力を借りて立ち上がった。

けれどやっぱり私の肩に掴まっていないと、ふらついてしまうし、足元もおぼつかない。

「一階まで歩けますか?」

「あぁ、行ける」


必死に副社長の身体を支えてエレベーターホールに向かい、乗り込むものの……。衣服越しに伝わる副社長の体温は熱くて、心配になる。もしかしたら熱が上がっているのかもしれない。
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