愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
そう言って私を見つめる副社長に胸がトクンと鳴ってしまった。

「それに嬉しかった。三日前からお前、急によそよそしくなったから。……嫌われたのかと思った」

「――え」

三日前のことって、それはあの日のキスのこと……だよね?


胸が早鐘を鳴らし始める。すると副社長は辛そうに顔を歪め瞼を閉じた。そしてポツリポツリと言葉を漏らしていく。


「お前に嫌われたかもしれないと思ったら、声をかけられなかった。……もしそうだったらと思うと、怖かったから……」

「副社長……」

ずっと聞きたかった。どうしてあの日、私にキスをしたんですかって。


だけど副社長の気持ちを知るのが怖くて、聞けずにいたけれど……もしかして副社長も同じだったの? 怖かったなんて――……。

苦しいくらい胸がギュッギュッと締めつけられていく。


副社長……もう私、完全に自惚れてしまってもいいですか? 副社長も私と同じ気持ちだと思ってもいい?

彼の本音が知りたい。
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