愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
「あの……っ」

「お客様、着きました」

タイミングよく副社長の自宅マンション前に着き、聞けなくなってしまった。

「あ、ありがとうございました。おいくらでしょうか?」

運転手に料金を支払い、どうにか副社長に頑張ってタクシーから降りてもらったものの……。

彼の身体を支えたまま、目の前にそびえ立つ高層マンションに茫然と見上げてしまう。

きっとすごいところに住んでいるんだろうなとは思っていたけれど、これは想像以上だ。

「小山……?」

「あ、すみません! 行きましょう」

ハッと我に返り、副社長と共に玄関口へと向かっていく。


見えてきたのはまるで一流ホテルのようなエントランス。自動ドアが開くとすぐにコンシェルジュの男性が駆け寄ってきた。

「一之瀬様、大丈夫でしょうか?」

すぐにコンシェルジュは副社長の身体を支えてくれた。

「すまない」

「お部屋までご一緒いたします」
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