愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
「ありがとうございます」

助かった。正直ひとりで部屋まで運べるか不安だったから。

親切なコンシェルジュの力を借りて、エントランスを抜けてエレベーターに乗り、三十階へ上がっていく。

ドアが開いた先は広々としていて、部屋数も少ない。さすがは高層マンションの最上階だ。

「こちらでございます」


コンシェルジュに導かれやっとたどり着いた3011号室前。タクシーの中で預かったカードキーで開けると、副社長に教えてもらいコンシェルジュとふたりで寝室へ向かった。


そしてベッドに寝かせると、自然とお互い息が漏れたしまった。

「あの、ありがとうございました。とても助かりました」

ここまで一緒に運んでくれたコンシェルジュの男性に深々と頭を下げると、彼は謙遜した。

「いいえ、当然のことをしたまでです。どうぞお大事になさってください」

「はい。本当にありがとうございました」

玄関先で再び頭を下げ彼を見送った。
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