愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
電話に出ると、思わずスマホを耳から離したくほど大きな紗枝の声が聞こえてきた。
『もー! どうして電話に出ないのよ! のたれ死んでいるんじゃないかと思って気が気じゃなかったじゃない』
「ご、ごめん……」
もしかして寝ている間も、何度か電話をかけてくれたのかな? そう思うと申し訳なかったな。
『それにしてもびっくりしたわよ。健康体そのものの菜穂美が風邪で休みだなんて。……最近忙しくてあんたの話、なかなか聞く機会がなかったから、もしかしたら風邪じゃないのかもしれないって思ったんだけど、私の取り越し苦労だった?』
「あ、ううん。本当に熱が出ちゃって。それでその……」
あれ、でもお粥を食べて薬を飲んでたっぷり寝たからか、頭痛は収まっているし身体もすっきりしている。熱も下がった気がするし。
よかったとホッとしていると、電話越しからは疑いめいた声が聞こえてきた。
『それでその……なに? やっぱりなにかあったわけ? ちょうど今、駅から歩いて帰っているところだから聞かせてみなさいよ。……なにかあったの?』
紗枝にそう言われてしまうと、すぐに弱音を吐きたくなってしまう。
『もー! どうして電話に出ないのよ! のたれ死んでいるんじゃないかと思って気が気じゃなかったじゃない』
「ご、ごめん……」
もしかして寝ている間も、何度か電話をかけてくれたのかな? そう思うと申し訳なかったな。
『それにしてもびっくりしたわよ。健康体そのものの菜穂美が風邪で休みだなんて。……最近忙しくてあんたの話、なかなか聞く機会がなかったから、もしかしたら風邪じゃないのかもしれないって思ったんだけど、私の取り越し苦労だった?』
「あ、ううん。本当に熱が出ちゃって。それでその……」
あれ、でもお粥を食べて薬を飲んでたっぷり寝たからか、頭痛は収まっているし身体もすっきりしている。熱も下がった気がするし。
よかったとホッとしていると、電話越しからは疑いめいた声が聞こえてきた。
『それでその……なに? やっぱりなにかあったわけ? ちょうど今、駅から歩いて帰っているところだから聞かせてみなさいよ。……なにかあったの?』
紗枝にそう言われてしまうと、すぐに弱音を吐きたくなってしまう。