愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
「それに弱音を吐けたのもお前が初めて。……父さんのこと、自分の思い。お前にならなんでも話せるんだ。一緒にいると心地よくて、誰よりも一番お前のそばにいたいとさえ思った。……知らなかったよ、自分がこんなに独占欲強いなんて」


甘い言葉に胸がキュンと鳴ってしまった。


これって夢じゃないよね? 夢の世界の出来事であと少ししたら目が覚めて、紗枝から電話がかかってくるっていうパターンじゃないよね?

そんなことを考えてしまうほど幸せすぎて怖い。

すると副社長はゆっくりと私の身体を離し、真剣な面持ちで私を見据えた。


「好きだよ。……これからもずっとそばにいてほしい。できるなら一生」

「副社長……」

まるでプロポーズのような愛の告白に涙腺は崩壊し、涙がポロポロと零れ落ちていく。

そんな私を見て副社長は目尻に皺をたくさん作って笑った。

「どうして泣くんだよ」

そう言っているくせに、涙を拭ってくれる手は優しい。
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