愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
「副社長が言っていたんでしょ? 大丈夫だって。だったら信じないと」

「……う、ん。それはそうだと思うんだけど……」

やっぱり好きな人の実家に行くというだけで、緊張してしまう。

「それにほら、前にも話したじゃない? 妹さんのこと」

「そういえば。……たしかかなりのブラコンなのよね? 菜穂美に自分が彼女だって言っちゃうくらい」

「うん……」

そうなんだよね、実家へ行くということは彼の妹である美和子さんにも、会うことになる。


彼女とは高熱の彼を送り届けた際、会ったきり。これからも和幸くんと一緒にいたいなら、いつかは会う日が訪れるとわかってはいるけれど……ちょっと気まずい。

「妹がブラコン。これで母親が交際に大反対してきたら終わりだね」

紗枝は笑って冗談で言ったようだけど、こっちはあり得る現実に笑えそうにない。

想像してしまうと顔面蒼白になってしまう。

「え、あっちょっと菜穂美? 言っておくけどあんたを励ますための冗談だからね!」

すぐに紗枝が弁解してきたものの、どうしても不安は募るばかりだった。
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