愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
「あぁ。祖父母も一緒に暮らしているから」

ちょっと待って。祖父母って……和幸くんのお祖父ちゃん、おばあちゃんってことだよね!?

「聞いていませんけど!?」

「言ってなかったか? 悪い」


悪いって言われても困る。ただでなくとも緊張と不安でいっぱいだったというのに、ますます緊張してきてしまった。

荷物を持つ手の力が入ってしまうと、それに気づいた彼は私の荷物を持ってくれて、ギュッと手を握りしめた。

「菜穂美、何度も言っているけど大丈夫だから」

「でも……」

情けない声を出してしまうと、彼はクスリと笑った。

「それに、そんなに緊張していたらまたなにかやらかすんじゃないか?」

うっ……! 和幸くんってばなんてことを言うのだろうか。

「そんなこと言われると、現実になりそうで怖いです」

ジロリと恨めしく彼を眺めると、和幸くんはなぜか繋いでいた手を離すと口元を覆い、視線を逸らされてしまった。

「……勘弁してくれ。俺、菜穂美のそういう顔にけっこうグッとくるから」

「グッとくるって……?」
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