愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
意外だった。だって和幸くんは将来、我が社の代表に就く人。そんな人の相手ともなれば、もっと厳しい条件があると思っていたから。


「それに和幸が初めて私たちに紹介したいって言った子が、同じ会社の部下と聞いたらますます嬉しくなったわ。……私も菜穂美ちゃんと同じだったから」

「同じってことは……もしかして」

最後まで言い終える前に、お母さんは大きく頷いた。

「私も元社員だったのよ。主人の妹さんと一緒に受付社員として勤めていたの」

そうだったんだ、お母さんも私と同じだったんだ。


それこそどこかのご令嬢でお見合いとか、パーティーとか。そういった場所で出会ったのかなと思っていた。けれど違ったんだ。

自分と同じ境遇と知り、親近感がグッと増してしまう。


「普通の家庭で育った、これといって特技も特にない人間なの。……だから誰もふたりの交際になんて反対しないわ。美和子も和幸にきつく言われて反省しているしね。……変に気負わないで、和幸とこれからも一緒にいてあげて。あなたと一緒にいるときの和幸、すごく幸せそうな顔しているから」
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