愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
「小山さんも普段のあいつを見ていて苛々しないか? すました顔をして抑揚のない声で必要なことしか話さない。おまけに誰に対してもニコリともしない! 父親である俺に対しても散々な態度ときたものだ! まったく、誰のおかげであそこまで大きくなれたと思っているんだ」
いつの間にか代表の愚痴になってしまい、ますますなにも言えなくなる。
するとすかさず田中さんがアシストした。
「現にクライアントから苦情もきているんです。愛想がなさすぎると。もう少し物腰柔らかくならないのかと。創立当初からお付き合いのあるクライアントからは特に」
「ふん、当たり前だ。俺が誠意を持って対応し契約を取ってきたんだからな。……それをあいつは分かっていない。ビジネス相手は所詮ビジネスだけの付き合いだと割り切っている。ビジネス以外の話をして、深まる信頼関係があるというものを」
再び副社長の愚痴を言い出した代表。
私にはすべてを理解できないけれど、でもなんとなくふたりの言いたいことはわかる。
いつの間にか代表の愚痴になってしまい、ますますなにも言えなくなる。
するとすかさず田中さんがアシストした。
「現にクライアントから苦情もきているんです。愛想がなさすぎると。もう少し物腰柔らかくならないのかと。創立当初からお付き合いのあるクライアントからは特に」
「ふん、当たり前だ。俺が誠意を持って対応し契約を取ってきたんだからな。……それをあいつは分かっていない。ビジネス相手は所詮ビジネスだけの付き合いだと割り切っている。ビジネス以外の話をして、深まる信頼関係があるというものを」
再び副社長の愚痴を言い出した代表。
私にはすべてを理解できないけれど、でもなんとなくふたりの言いたいことはわかる。