愛され任務発令中!~強引副社長と溺甘オフィス~
もしかしたら副社長はクライアントや取引先に対しても、いつものような対応をしてしまっているのかもしれない。


確かにあんな何を考えているか分からないような、冷めた顔で淡々と話をされては、ちょっと良い気分じゃないよね。

代表の人柄を知っているなら尚更。それは分かったけど……。


「事情は分かりましたが……私が秘書になったところで、なにひとつ変わらないと思うのですが……」

いや、むしろ私が秘書にでもなったら、ますます悪い方向へと進んでしまうような気がしてならない。

けれど代表も田中さんもそうは思っていないようだ。


「そんなことはない。小山さんは今まであいつに就いた秘書とは違ったタイプだ。それにキミの一生懸命なところを見せられたら、きっとあいつの中でもなにか変わると思う」


「失礼ながら小山さんのようなタイプの女性とは、今まで関わってきませんでしたので、必ず良い刺激になるかと」
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