君に華………三日間の奇跡…………
ナースステーションには、まゆみさんがいた。


さっきより、大分顔色が良い。


『まゆみさん‼』



まゆみさんが私を見た。私を見つけて飛んで来てくれた。



「どうしたの?遥ちゃん」


『まゆみさん、私のドナーの相手は誰?』



「ドナーの相手は……………詳しくは言えないんだけど10代の女の子しか、わからない。」



10代の女の子…………………



『まゆみさん、私のドナーの相手は美咲なんでしょう?ちがう?』



私の長い髪が揺れた。


「遥ちゃん、ごめんなさい。誰にも言えない規則なのよ。今忙しくてね」



まゆみさんは、カルテを何冊も抱え奥に引っ込んでしまった。



知ってる―――――――――


なにかを知ってる、とたしかに感じた瞬間だった。
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