【11/7改訂版】お願いダーリン! ~大好きな上司に片思い~
「千香……。こんな自分嫌いだよ……塔子先輩何にも悪くないのに、主任の前にいる塔子先輩見ると不安で仕方がなくなる。私は先輩の代わりでしかないんじゃないかって」
そんな結花の言葉を千香は黙って聞いていた。
「こんな嫉妬してる自分を主任に知られたくない……」
千香もどう声を掛けるべきか悩んでいた。
確かに、さっきの晃の表情は明らかにいつも千香が見るものとは違った。
「でも、塔子先輩はもう結婚してるよ?」
こんな言葉は結花には何の意味もなさない事は千香もわかっていた。
「結婚してようが、人の気持ちは変えられないもんね」
涙をグイっと拭うと結花は悲しく笑った。
「結花……」
休憩も残り時間少なくなり、結花は化粧室によると涙で崩れた化粧を直し、大きく息を吐いて仕事に戻った。
「戻りました」
すでに席にいた晃には目を向けることなく、通り過ぎると後ろから視線を感じ結花は小さく振り返った。
そこには真っすぐと結花を見る晃の瞳とぶつかり、慌てて視線を戻すと席に着いた。
ドクンドクンとなる心臓の音がうるさくて、晃の視線の意味など全く分からなった。