【11/7改訂版】お願いダーリン! ~大好きな上司に片思い~
少し不安そうに言った町田を見て、千香も笑みを漏らすと中から緑と赤のリボンのかかった白い箱が出てきた。
一見して千香の好きなブランドの物だとわかり、千香は町田を見た。

「うん、そこのブランドが好きって、それは結花ちゃんに聞いた」
箱を開けると、中から一粒のダイヤが揺れるピアスが現れた。
「かわいい……。キレイ……」
素直に千香の口からこぼれた言葉に、町田もほっと笑顔を見せた。

「千香ちゃん、俺は本気でずっと千香ちゃんが好きです。俺と付き合ってください」

真摯に言われた言葉に、千香の瞳からまた涙がボロボロと零れた。

「今度は、きちんと千香ちゃんの言葉で聞きたい」
千香の涙を優しく指で拭うと、町田は千香の瞳を覗き込んだ。

「私も、ずっとずっと町田主任が好きです……」
「うん、ありが……え?ずっと?」
その言葉に驚いたのは町田だった。
「はい、ずっと」
照れたように笑った千香にはすぐに抱きすくめられる。

「うーん!好き!もっと早く言えばよかった……」
ギュッと抱きしめられて、キスをされて瞳を覗き込まれる。

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