【11/7改訂版】お願いダーリン! ~大好きな上司に片思い~
呼ばれた意味は解らなかったが、とりあえず言われるがままに千香のそばに行くと、千香は結花を座らせた。
「さっきの、色気の話」
そう言うと千香は手早く結花の髪をほどくと、セットをしだした。
「千香?何するのよ?」
いきなりの千香の行動に、結花はされるがままになっていた。
緩やかにアップされた髪から、千香は少しおくれ毛をとると、鏡の中の結花を見た。
「きちんとしすぎるより、やっぱり色気は少し乱れた感じよね……」
「乱れたって!」
その言葉に、結花は慌てて叫ぶも、千香は化粧品を取り出すと結花に施し始めた。
いつもは使わない色合いに、自分でも少しだけ大人っぽくなったような気がして、結花は少し恥ずかしくなった。
「ちょっと、リップ赤すぎない?」
「大丈夫よ。これぐらいしなきゃ、男は気づかないわよ」
そう言いながら、慣れた手つきで千香は結花に化粧をすると満足げに微笑んだ。
「うん、うん。いい!風呂上がりの色気」
「本当?大丈夫?」
不安げな結花に千香は、結花の肩に手を置くと鏡の中の結花と視線を合わせた。
「これで色気はばっちり!主任にビールでも注いできな!」
「うん……そうだよね。ありがとう」
結花はギュッとこぶしを作ると千香を見た。