【11/7改訂版】お願いダーリン! ~大好きな上司に片思い~
しかし、晃だけは結花が気になってそれどころじゃなかった。

(武田なんかに行かせれないし、俺は離してもらえないし……小松。お前何してるんだよ)

イラっとしてもう一度立ち上がろうとしたところへ、戻ってきた結花の姿を確認した。


(よかった。戻ってきた)

ホッと胸を撫でおろし、安堵した自分に気が付いた。

結花は戻ってきて、武田の隣しか空いていない事に気づき、少し躊躇するような仕草を見せた。

お酒で蒸気した頬、ゆるく上げられた髪。

(武田の言う通りだな。今日の小松は色気がありすぎる。他の男の所なんかに座らせられない)

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