俺様ドクターに捕獲されました


私の隣を陣取って、有無を言わさぬ口調で菅谷先生が井坂さんに声をかける。それにつられて井坂さんに顔を見た私は、思わず顔をしかめた。


机に頬杖をついた井坂さんは、ニヤニヤと明らかに面白がっている顔で私たちを見ていたのだ。


やっぱり、あの人もなかなかいい性格をしている。なんで私のまわりってこんな人ばかり集まるんだろうな。


あっさり引いていった松浦さんは、案外普通な人なのかもしれない。いや、だからといってあんな遊び慣れてそうな人とは決してお近づきにはなりたくないけれど。


「ご、ごめんなさいね。あの……本当に悪気はない……と、思うんです」


なんの呪いだと、小さくため息をつく私に、右隣に座る飯嶋さんが謝ってくれる。


「いえ、飯嶋さんが謝ることではないですから。なんか、私のまわりってクセの強い人が多いんですよね……」

「天野さんもですか!? 私もなんです。なんか、天野さんとはすごく仲良くなれそうな気がします。あ、私のこと莉乃って呼んでください」

「じゃあ、私のことも里衣子って呼んで。敬語もなしで」


久しぶりにできた同年代の友達がうれしくて、ふたりでニコニコと微笑み合う。聞けば、歳も同じだった。

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