俺様ドクターに捕獲されました
「ゆ、優ちゃんが……エロ魔人だった」
照れ隠しで口にした言葉に、昨日彼にされたアレコレを思い出して、また赤面してしまった。
「お前な、結婚して初めての朝を迎えた夫に言う一番のセリフがそれか。優しくしたつもりだけど、身体、大丈夫か?」
「う、うん。……大丈夫」
心配そうに顔を覗き込まれて、照れながらうなずく。
そうなのだ。彼は、これ以上ないくらいに優しかった。とても私を気遣ってくれたし、何度も愛の言葉をささやいてくれた。
それはもう、甘い密度の濃い時間で……痛みよりも彼とひとつになれたことの喜びが勝ったくらい幸せな時間だった。
だけど、我に返ってみると恥ずかしい。こういうのも、少しずつ慣れていくものなのかな。
「そうか、よかった。ああ、幸せだ。りい、俺の奥さんなんだよな。これからはもう、お前がいなくならないか不安にならなくていい」
「え?」
「お前は知らないだろうけどな。俺は、いつも不安だった。またりいが俺の前から消えるんじゃないかって。だから、帰ってきたら真っ先に寝室に向かってた。りいが寝てるのを見て、ホッとして……。そうすると、ここにいるってもっと実感したくなって、抱きしめてた」
私が当然、彼の前からいなくなってしまったことは、私が思っていたよりもずっと彼のことを傷つけていたんだ。切なげに眉を寄せた彼が、私の頬を包み込む。