俺様ドクターに捕獲されました
おかしいな。なかなかに思い通りにされてたと思うんですが、彼的にはそうでもなかったらしい。
だけど、全部事実だから反論はできない。
「俺の予定では、りいが高校を卒業したら付き合い始めて、俺が医大を卒業すると同時に結婚するつもりだったんだからな。その間にこんな不健康な身体になったんだ。責任とって健康な身体にしてくれよ」
ああ、前に「不健康になったのはお前のせい」って言われたのそういうことか。なんとなく、理不尽な気はするけれど、ここは素直にうなずいておこう。
「あの……病院のことは、大丈夫なの?」
「ああ、大丈夫だ。昨日も言ったが、今の病院はやめる。バカな娘の言いなりになるような院長の元じゃ働けないからな。もっと好条件で提携してくれるところ見つけたから。とりあえず、うちの病院に勤務する回数増やして、そっちの病院も手伝う。患者の受け入れ先も、数ヶ所見つけたし。ゆくゆくは、老健も作るつもりだ」
それはよかったけど、また無理な働きかたをするのだろうか。その不安が顔に出ていたのか、彼は眉尻を下げて安心させるように私の頭をなでた。
「もうヤマは越えたから。今度からは定期的に休みをとるよ。新婚なんだし、りいとの時間も大切にしたいからな。あと、これからはなんでも話すようにする。関係ないなんて、二度と言わないから」
「うん……。ありがとう」