俺様ドクターに捕獲されました
「りいからキスされるのも好きだ。お前の唇、あったかくて柔らかくて気持ちいい。これから毎日、ノルマ十回な」
「それも、夫婦のルール?」
「そう。こうやって、ひとつずつふたりだけのルールを作って、家族になっていくんだな」
「……うん、そうだね。じゃあ、シャワー行こう。それにしても、優ちゃんには遊園地みたいな健全な場所、全然似合わないね」
「てめぇ。悪かったな、不健全な男で。なら、今すぐベッドに引きずり戻してやろうか?」
し、しまった。余計なこと言った。ムスッとしている彼に、向き直ってご機嫌をとるようにキスをする。
何回か、角度を変えながらキスしているうちに、彼の身体から力が抜けたのを見て上目遣いに彼を見上げる。
「ごめんね、優ちゃん。許して? デート、楽しみにしてたの」
おばちゃんが教えてくれた、秘技……“甘えてお願い”をしてみる。これ、本当に効くのかな。
半信半疑で彼を見つめていると、みるみるうちに赤くなった彼がそっぽを向いた。