月の瞳を持つ少女






私はその刺青をタオルで隠しながら黙って風呂場を出た






途中で詩乃の呼び止める声が聞こえたが、その声には振り向きもしなかった








誰にも見られたくなかった










でも、あまりにも平和すぎて忘れていた。








いや、むしろ忘れていたほうが楽だったのかもしれない










私を縛るこの呪縛を









奴というそんざいを























そんなこと、出来るはずもないのに…………








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