彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
「弟を切る草と書いて、『弟切草』・・・・」
「弟を切る草・・・!?」
タバコをくわえたまま、青くなっていく可児に告げた。
「こいつは、古来から秘薬とされるぐれーの薬草だった。伝説によれば、弟がその薬の秘密をもらしてしまったため、兄に斬り殺されたって話が残ってる。」
「ま、さか・・・!?」
「九條アキナの実家は花屋だ。わかるよな?」
いいんだな、アキナ?
(マジだと受け取っていいんだな?)
「兄の瑞希のせいで、弟の凛が死ねっていう九條アキナからのメッセージ・・・いいや―――――――」
(お前がその気なら、俺達は、あの子を守るために受けてたつ。)
その決意の元、短くなったタバコを握りつぶしながら俺は言った。
「瑞希と凛・・・俺達、新旧龍星軍への宣戦布告だ・・・!!」
それで可児の手からホウキが落ちた。
「凛・・・わがままな俺を許さないでくれ・・・!復活させちゃなんねぇーってわかってたのに、俺は龍星軍を・・・!」
「やめてください、瑞希お兄ちゃん。僕が望んで4代目になったんです。あなたが苦しむことはないのですから・・・」
「だけど、俺は・・・!」
「あなたの大事な龍星軍は、キレイな形で俺が終わらせます。良い終わり方になるように、俺の代で『やり直し』ます。だから・・・」
真夏の日差しのもと、私から離れない瑞希お兄ちゃん。
熱くないのだろうかと気になったりもしたけど、私は幸せだった。
「瑞希お兄ちゃんは今のままでいて下さい・・・」
変わらぬあなたでいてほしいという思いと、まだ私を離さないでという願いを込めて。
愛しい思いで抱き寄せる。
「そんなに自分を責めないで・・・・」
「凛・・・・!」
すべての花には意味がある。
美しい花に隠されていたのは、恐怖を歌う花言葉。
死を歌う花は、宣戦布告のあかし。
凛はその事実を、まだ知らない。
~売られた喧嘩は買うしかない!?復讐の行方!!~完~
~彼は高嶺のヤンキー様~完結~

