彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
「ええ!?瑞希お兄ちゃんも行くんですか!?」
「いや、だって凛、チャンバラ対戦だぞ!?ワクワクしないか!?」
「ハラハラはしますけど!?」
「じゃあ、行くよな?」
「うっ!?」
満面の笑みで言われ、彼に弱い私は・・・・
「はい・・・・!」
うなずくことしかできなかった。
それで、瑞希お兄ちゃんは得意げに獅子島さんを見る。
「聞いたか、伊織!」
「総長がこう言ってんだぜ、伊織~?」
「イオリン♪」
「わはははははは!」
瑞希お兄ちゃんの声に、他の仙オ敗達も言葉を続ける。
それでメガネを直しながら、元副総長は言った。
「トーナメントに出る以上、優勝以外は認めんからな・・・・?」
「「「「よっしゃー!」」」」
「う、嬉しそうですね・・・」
(てか、私の体調を思ってスキューバダイビングをやめたのに、チャンバラは参加して言いわけ?)
〔★疑問の残る新スケジュールだ★〕
「楽しみだなぁ~凛♪」
「そうですね・・・」
(まぁ、瑞希お兄ちゃんが嬉しそうだからいいか。)
「というよりも・・・海のある温泉リゾートで忍者というのもはやるんでしょうか?縁もゆかりもなさそうな土地で・・・」
「伝説はあるぞ。」
「え?」
言ったのはメガネの先輩。
肉をあぶりながら告げる。
「この辺りは、軒猿の子孫の一部が住んでいるというからな。」
「子孫ですか?」
「ああ。ここは、忍者の里とされていて、多くの住人の先祖が忍者をしていたと・・・宣伝していると女将が教えてくれてな。」
「あれ?じゃあ、昼間の忍者のお姉さん達・・・軒猿は・・・?」
「おそらく、その由来を知って、結びつけて宣伝しているのだろう。」
「なるほど!商売熱心ですね!?」
「爆買いも収まってきたからな。これからは、日本文化とそれを体験できるサービスが金になる時代だ。」
そう言って、無表情で指で円マークを作る姿は強烈だった。
「そのポーズはやめましょうよ・・・」
〔★ゲスイ空気になる★〕