彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
「やめねぇーか、モニカ!」
そんな私に助け舟を出したのはあの方。
「凛が引いてんのが、わかんねぇーのかよ!?」
「瑞希お兄ちゃん!」
私の大好きな人。
(そうよ!同じ、バレるなら、最初に瑞希お兄ちゃんに触れられた方が良いよぉ~)
「お兄ちゃーん!」
そんな思いで、私の左隣にいた彼へと・・・・アゴまでお湯につかった状態で緊急移動。
瑞希お兄ちゃんの背後へと隠れた。
途端に、モニカちゃんから声が上がる。
「あん!それはないじゃない、凛ちゃーん!?」
「馬鹿!当たり前の行動だぞ!?俺が凛でも逃げるわ!」
「どういう意味よ、みーちゃん!?」
「つーか、凛たん~同じ隠れるなら烈司さんの方に来いよ~優しくするぜー?」
「ひっ!」
「馬鹿者。守りなら俺が知略にたけた俺が最適だ。さっさと来い、凛道。」
「ひい!」
「わはははは!俺様のとこだろう、凛助ぇ~!?」
「ひっえええ!」
(全部嫌だぁぁぁぁぁ!!)
〔★凛はおびえている★〕
「だからお前らやめろ!凛は俺が面倒見るから!」
「はあーはあー!そう言って・・・凛ちゃんのみずみずしい身体を独り占めする気でしょう・・・!?」
「いやあああ!モニカちゃんがいつものモニカちゃんじゃないよぉー!」
「凛ちゅわぁん~♪モニカちゃんと肌と肌を合わせて楽しく洗いっこを~!」
「「それをやめろっ!!」」
モニカちゃんに向け、同時にツッコミを入れる瑞希お兄ちゃんと烈司さん。
「モニカ、お前がそういうドスケベな顔で迫るから、我々の側にも来ないんだぞ・・・!?」
同じく、みけんにしわを寄せながら、不機嫌な顔で注意する獅子島さん。
「わはははは!!こりゃーしばらく瑞希にくっつけさせて、慣れさせるしかねぇーかぁ~!?」
1人楽観的に、判断して笑い飛ばす百鬼。
〔★今の凛には、皇助が一番優しい★〕