彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
「そりゃそうと凛、髪と体、洗ったのか?」
「え!?見てたんですか!?」
「いや、見りゃわかるって。髪は濡れてるし・・・結構、襟首(えりくび)伸びてきたな?」
そう言いながら、自然な動きで私の首の後ろをなでる瑞希お兄ちゃん。
「あん!?」
その動きに、電気が走ったような衝撃を受ける私。
それも痛いとかじゃなくて、甘~いしびれ。
「な、なんだよ!?変な声出して・・・」
「あ、あれ??ごごご、ごめんなさい!意識したつもりはなくて、反射的に~!?」
「いやぁーん♪それ、感じたってことじゃなーい!?」
「感じた・・・?」
「絶対そうよ♪凛ちゃん、感度もいいのねぇ~・・・!?」
「ひっ!?」
そう語るモニカちゃんの目がギラギラしてる。
それですかさず、自分の体で私を隠してくれる瑞希お兄ちゃん。
「だから!凛を性的な対象で見るな、モニカっ!!」
「やぁーね、純粋な気持ちよ、みーちゃん♪だから、そこをおどき!」
「ひぇ・・・!」
『彼女』は、私を『男の子』として見ている。
(もしここで、私が女だったとばれれば~~~~!!)
さいわい、濁り湯で体が見えてないからいいけど、この胸を、おっぱいを、見られてしまったらぁぁぁぁ~~~!?
「よくもあたしをだましたわねぇ~~~!!?みーちゃんとの恋、邪魔してやる!!ぶっ殺すクソアマっ!!」
(ひーん、殺されるぅー)
〔★不幸な未来しか思い浮かばない★〕
「はいはい、セクハラトークはそこまでにして、そろそろ行かねぇか、凛たん?」
「え!?ど、どこにです?」
「どこって凛助、別の風呂に行こうって意味に決まってんだろう~!?わはははは!」
「別のお風呂!?」
「ここは濁り湯もだが、硫酸塩泉もなかなかだ。来い、凛道。」
そう言いながら、3人同時に立ち上がる。
ザバ!
ザバ!
ザッバン!
「・・・・・・・・・え?」
月明かりと、浴室内のライトアップで浮かび上がる3つの男の証。
「ぎゃあああああああああああああああああ!!」
「凛!?」
(見ちゃった!!)
一瞬だったけど、見てしまった。
3か所の股間部分を。
〔★アンラッキースケベが発生した★〕