彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)





「そりゃそうと凛、髪と体、洗ったのか?」

「え!?見てたんですか!?」

「いや、見りゃわかるって。髪は濡れてるし・・・結構、襟首(えりくび)伸びてきたな?」





そう言いながら、自然な動きで私の首の後ろをなでる瑞希お兄ちゃん。





「あん!?」





その動きに、電気が走ったような衝撃を受ける私。

それも痛いとかじゃなくて、甘~いしびれ。





「な、なんだよ!?変な声出して・・・」

「あ、あれ??ごごご、ごめんなさい!意識したつもりはなくて、反射的に~!?」

「いやぁーん♪それ、感じたってことじゃなーい!?」

「感じた・・・?」

「絶対そうよ♪凛ちゃん、感度もいいのねぇ~・・・!?」

「ひっ!?」





そう語るモニカちゃんの目がギラギラしてる。

それですかさず、自分の体で私を隠してくれる瑞希お兄ちゃん。





「だから!凛を性的な対象で見るな、モニカっ!!」

「やぁーね、純粋な気持ちよ、みーちゃん♪だから、そこをおどき!」

「ひぇ・・・!」





『彼女』は、私を『男の子』として見ている。


(もしここで、私が女だったとばれれば~~~~!!)





さいわい、濁り湯で体が見えてないからいいけど、この胸を、おっぱいを、見られてしまったらぁぁぁぁ~~~!?










「よくもあたしをだましたわねぇ~~~!!?みーちゃんとの恋、邪魔してやる!!ぶっ殺すクソアマっ!!」

(ひーん、殺されるぅー)






〔★不幸な未来しか思い浮かばない★〕



「はいはい、セクハラトークはそこまでにして、そろそろ行かねぇか、凛たん?」

「え!?ど、どこにです?」

「どこって凛助、別の風呂に行こうって意味に決まってんだろう~!?わはははは!」

「別のお風呂!?」

「ここは濁り湯もだが、硫酸塩泉もなかなかだ。来い、凛道。」





そう言いながら、3人同時に立ち上がる。




ザバ!

ザバ!

ザッバン!



「・・・・・・・・・え?」





月明かりと、浴室内のライトアップで浮かび上がる3つの男の証。







「ぎゃあああああああああああああああああ!!」

「凛!?」





(見ちゃった!!)





一瞬だったけど、見てしまった。

3か所の股間部分を。



〔★アンラッキースケベが発生した★〕



< 81 / 453 >

この作品をシェア

pagetop