彼は高嶺のヤンキー様4(元ヤン)
「ど、どうしたんだよ、凛!?急に大声出して!?」
取り乱す私に驚く瑞希お兄ちゃんと、
「なに!?変質者でもいたの、凛ちゃん!?」
正気に戻り(?)真顔で心配そうに寄ってくるモニカちゃん。
「大丈夫、凛ちゃん!?」
ザバン!
「あ。」
肩に手を置かれたこともあって、反射的にモニカを見てしまう。
湯船で立ち尽くすオネェさんを。
「ぎっ・・・・!!?」
パオ~ン。
お姉さんという完全体ではない身体を。
「うっぎゃあああああああああああああああ!!きゃあああああああああああ!!いやああああああああああああああああああ!!」
またまた見たよ!四連発!!
〔★再びアンラッキースケベだ★〕
見たくもない物を見せられ、さすがに頭に来る。
「ちょ・・・ちょっとぉ!!なんなんですか、みなさん!!?」
「「「「「はあ?」」」」」
「なんで、腰にタオル巻いてないんですか!?」
両手で顔を隠しながら、心の叫びを訴える。
「マナー違反ですよ!?いきなり見せられ、披露され、要求したわけでも、する気も一切ないのに、セクハラも良いところですよ!!?ごのエッチッチ4人組!!」
最後はかんでしまったけど、苦情を伝える。
これに問題の4人は・・・・
「え?なに?凛たんもしかして、俺らが腰にタオル巻いて温泉に入ってなかったことを、怒ってんの?」
「馬鹿か凛道。温泉でも銭湯でも、タオルを湯船にいれるのは禁止事項だぞ。観光客に守らせたいルールの1つだぞ?」
「わははははは!それをセクハラってオメーよぉ~!!」
「いやん♪もしかして・・・モニカちゃんのアソコに、興奮しちゃった系―?もうこの変態ちゃんめぇ~♪」
「言い返す言葉がないです!!」
言われてみればそうでした!
温泉にタオルを入れちゃダメって、公式で決まってるものね!?
てか、この場合、私の方が変態に――――――――・・・・!?
「って、おかしいじゃないですか!?」
「「「「「なにが?」」」」」
「って!?お願いだから股間を隠すか、湯船に戻って下さーい!!」
まだ堂々と、仁王立ちして私を見ている4人に頼む。