清廉の聖女と革命の鐘
ふと、その時、焼け焦げた臭いが鼻を突いた。
っ!?_
その瞬間、爆風が巻き起こり、周りの木々がなぎ倒された。
ブルーノはとっさに後ろへ跳び戦闘態勢をとる。しかし爆風によって巻き上がった砂埃に視界を奪われる。
「あーあ、派手にやっちゃったね~」
「もっと静かにできないのか!敵に気づかれたらどうしてくれるんだ!?」
「へいへい。すみませんでしたー」
複数の足音と声は次第に近づき、姿を確認できるまでとなった。
全員黒のマントを羽織っていて顔がよく見えない。砂埃の中、ブルーノは目をすがめた。
一人は小柄で細身の体型、もう二人は平均並みの背格好。声から察するに3人とも男。
砂埃もすっかり晴れて視界が開けたと同時に、相手もブルーノの姿を認識したようだった。
「うわ!人じゃん!僕たち運ないねー、いきなり島民と出くわすとか」
「うるさいぞ、ミカ。黙ってエルヴィン様に報告しろ」
男が小柄な少年に向かって指示を出す。