last summer


「風香ちゃん…!!」


ゆっこママが手を振りながら呼んでいる。


それに一礼すると駆け寄った。


「わざわざありがとう。」


「いえ…こちらこそ先に帰ってしまい
すみません…」


「ううん!そりゃそこにいたら
誰でもそうなるわよ…」


掌を胸の前でパタパタしながら
ゆっこママは続ける。


「それにね…快晴からの誕生日プレゼント…」


「えっ…?」


驚いた私にゆっこママは頷いて
店の奥に消える。


「たしかここに…あったあった…!」


持ってきたのは小さな箱だった。
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