初恋のキミは最愛ヒーロー

昨日の夜、涙が治まった後は部屋の窓を開けっ放しにして、一晩中ずっと夜風にあたりながらボンヤリと空を見上げてた。


ようやく瞼が重くなって眠ったのは朝方だったから、ほとんど寝ていないんだよね。


頭が重いしダルい…。


こんなに体調悪いのは、かなり久しぶりな気がする。


あまり食欲もないや…。


重く息を吐きながらキッチンに移動する。


用意されていた朝食を全部食べきれそうになくて、野菜スープだけを飲んで、残りの目玉焼きやサラダは冷蔵庫に入れた。


その後、いつもよりも遅いペースで学校に行く準備を済ませた私は、少しフラつきながら家を出た。


今日は文化祭の準備を早めに切り上げて帰らせてもらおう。


それで帰って来たら、すぐに休もう。


昨日眠れなかった分、今日は寝れると思うし…。


一日を頑張って乗りきらなくちゃ。


私は気持ちを奮い立たせながら、学校へと急いだ。


< 377 / 436 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop