甘え下手の『大丈夫』
「…なんだそれ…バカかそいつ…」

筧くんの声がより一層低く響いた。

一気に話した私は喉を潤すために、グラスをまた空にした。

「そこまで言われたらさ、『はい、そうですね』て言うしかないよね」

苦笑いを浮かべた私とともに3人は笑ってはくれなかった。

「なんなの?自分が浮気しといてその責任逃れの言い訳!サイテー!」

「本当だよ!相沢がしっかりしてるなんて、最初からわかってることだろ!今さら…」

そうか、世間では私は『しっかりしてる』に分類されているのか、自分では自覚は全くないが…
私より怒ってくれている3人の優しさがうれしい。

「みんな、ありがとう。私もさ、可愛げなかったんだろうなぁとは思ってはいたんだけどね…」

空になったグラスを端に避け、通りかかった店員さんに同じものをまた注文した。

思ってはいたけど、でもね!
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