妹の恋人[完]
そうだ、電話の相手は、タクミ。

ってその前に、今の音って、あれだよな。

『え?電話?誰と話してるの?』

焦る高橋さんの声に携帯を渡したんだろうか、がさごそと音がした。

『も、もしもし?』

あわてた声で電話に出た高橋さん。

「おはよう、コウヘイだけど」

『コウヘイ君!?』

びっくりするほどの大きな声に、思わず電話を耳から離してしまう。

朝のこの時間、ちゅって音を立てるようなことをしていたであろう、二人。

「・・・どういう、こと?」

怒りというよろも、なんというか。

朝からとにかくすべてのやる気がなくなるような出来事に、今直面している俺。

でも、電話の向こうの彼女は、きっとそれどころじゃなくて、まさにパニック。

『え、あの、え?』
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