妹の恋人[完]
違うっんだって~!と元気にハナちゃんのもとにもどっていくカナコ。

2年生なのに、もう彼氏や彼女なんて興味があるんだ。

俺が2年生の時なんて、まったく興味がなかった。

というか、カナコが生まれてからはそれどころじゃなかったし。

いつも俺の頭の中はカナコでいっぱいだったんだ。

最近、学校でも同じクラスのなんとか君がかっこいいとか、ハナちゃんは隣のクラスのなんとか君が好きなんだとか、そんな話ばかりしているようだし。

カナコもやはり女の子なんだなぁと思う。

小学2年生のカナコにとって、中学生の俺はどんなふうに写っているのだろうか?

ただのおにいちゃん?ひょっとして、おじさん位に思われている?

それはちょっといやかも!

いつまでもかっこいいおにいちゃんでいたいから、やはり塾でも勉強を頑張って絶対に公立高校に合格してやるんだ!

ハナちゃんを無事に送り届けてから、塾の資料を見たりカナコの宿題を手伝ったりしてあっという間に一日が終わってしまった。
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