妹の恋人[完]
そんな楽しいクリスマスのことを話しながら午前中があっという間に過ぎていき、11時からのバイトへ出かけるために一人で家を出た。

外はよく晴れていて、青空が広がっていて気持がいいけど、風はとっても冷たくて。

昨日カヨちゃんからもらったマフラーと手袋が早速活躍してくれた。

ほどほどに混雑しているバスに乗り、駅前までの道のりを立って過ごす。

交通量も多いようで、心なしか皆急いでいるように見えるのは、12月だからだろうか。

少し遅れて駅会えに付いたバスを降りて。

人ごみをすり抜けながらバイト先へと急いだ。

クリスマスだけど、お客さんはそれなりに多くて。

今日が本番のはずなのに、街はすっかりクリスマスが終わってしまったかのようで。

「なんだかちょっとさみしいなー」

店に付き、すぐに仕事に取り掛かる。

ランチはメニューが限定されているので夜に比べたら準備も楽なんだけど。

「なにがさみしいって？」

あわただしく厨房で準備をしていた店長に聞こえていたようで。

「ああ、クリスマスはもう終わりですねー」

なんだかちょっと恥ずかしくて笑ってごまかしてみた。
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