妹の恋人[完]
「まあ、昨日が本番みたいなもんだからなぁ」

がははと豪快に笑いながら店長はまた厨房での作業に集中して。

他のバイトと一緒に俺も準備に追われた。

今日のランチはいつもと同じくらいの混み具合で。

終わった頃にはぐったりとしてしまう。

「お疲れー」

店を閉め、片付けを終えてから外へ出ると、相変わらずいい天気で。

このあとは予定もないので、のんびり歩いて家まで帰ろうかと思い、大通りに沿って歩く。

駅前のケーキ屋さんも、昨日の混雑を思うと今日は空いていて。

明日になったらケーキとか値下がりするんだろうか？なんてちらっと覗いたりして。

実家の冷蔵庫に昨日カナコたちが食べたケーキが残っていたことを思い出し、店に入るのを止めた。

早くもクリスマスの飾りを片付け、正月仕様に変更しているお店もあったりして。

ああ、もう年末なんだなぁ。

カヨちゃんは今年は実家へ帰るって言っていたから、初詣は一緒に行けそうにないし。

一人で行くのもあれだし、母さんたちが行くのに便乗しようかな？

そんなことを考えながら歩いていたら、意外にも早く家に付くことができた。
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