妹の恋人[完]
『はい・・・』
「俺だけど、大丈夫?」
インターホン越しに聞こえたカヨちゃんの声は泣き過ぎたのか、かすれていて。
オートロックを開けてもらい、あわてて部屋まで行くと玄関のカギは開いたままで。
「おじゃまします」
出てこない彼女が聞こえるように声をかけてから部屋に入っていった。
リビングの扉を開けると、ソファの前で床に座り込んだカヨちゃんがいて。
彼女の顔は、涙こそ流れていなかったけど、泣いて目の周りが赤くなっていた。
「カヨ、ちゃん?」
俺の声に、俯いていた顔をあげて俺を見上げたカヨちゃん。
目が腫れていて、どれだけ泣いていたのかと、見ている俺まで悲しくなってしまう。
「コウヘイ君・・・」
俺と視線が合うと、みるみるうちに彼女の瞳に涙が溜まっていって。
俺はどうしたらいいのかわからず、彼女の隣に座ってそっと彼女を抱きしめた。
彼女の背中へ回した腕に少しだけ力を入れると、俺の胸に顔をうずめて泣き出してしまった。
「コウヘイ君、私・・・」
「俺だけど、大丈夫?」
インターホン越しに聞こえたカヨちゃんの声は泣き過ぎたのか、かすれていて。
オートロックを開けてもらい、あわてて部屋まで行くと玄関のカギは開いたままで。
「おじゃまします」
出てこない彼女が聞こえるように声をかけてから部屋に入っていった。
リビングの扉を開けると、ソファの前で床に座り込んだカヨちゃんがいて。
彼女の顔は、涙こそ流れていなかったけど、泣いて目の周りが赤くなっていた。
「カヨ、ちゃん?」
俺の声に、俯いていた顔をあげて俺を見上げたカヨちゃん。
目が腫れていて、どれだけ泣いていたのかと、見ている俺まで悲しくなってしまう。
「コウヘイ君・・・」
俺と視線が合うと、みるみるうちに彼女の瞳に涙が溜まっていって。
俺はどうしたらいいのかわからず、彼女の隣に座ってそっと彼女を抱きしめた。
彼女の背中へ回した腕に少しだけ力を入れると、俺の胸に顔をうずめて泣き出してしまった。
「コウヘイ君、私・・・」