妹の恋人[完]
夜。

いつもと同じくらいの時間に父さんが帰宅して。

いつもは俺がバイトなどで不在がちで、ひさしぶりに一家そろっての夕飯になった。

「カナコがいいと思うなら、父さんは応援するよ」

未だに志望校を決めかねていたカナコ。

近くの公立も視野に入れていたようだけど、正直俺の出身校はカナコには無理そうで。

そうなると、自宅からは通えるけど少し離れた高校しかなかった。

そこは水泳部があるけど、レベル的にはとても低いようで。

カナコは水泳を続けたいらしく、いっそ寮に入ることも考えていたようだった。
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