妹の恋人[完]
クリスマスだけど、今年は勉強をとにかく頑張れ。

これを乗り切ったら、絶対に素敵な高校生活が待っているから。

口には出さないけど、そんな風に思いながら質問に答えていた。


クリスマスイブは、朝から買い物に駆り出され。

運転手兼荷物持ちに大活躍な俺で。

女の買い物ってどうしてこうもうるさいのだろう。

受験生のカナコとハナちゃんは、今日ばかりは勉強から解放されたい!と朝からとにかくうるさい。

母さんとハナちゃんのお母さんも、とにかくずーっと話をしていて。

車の中、運転手の俺以外が途切れることなく話していて、頭が痛くなってしまった。

帰宅してやっと解放されたので、少し休むつもりで部屋のベッドに横になると、いつの間にやら眠ってしまったようで。

「おにいちゃん、おにいちゃん」

どれくらい時間がたったのか、暗くなった部屋の中で、カナコの呼ぶ声で目が覚めた。

「もう、そろそろ起きてくださーい」
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