妹の恋人[完]
一通り資料内容の説明が終わってから、今度は自己紹介に入って。

8人が順に出身大学や出身地などを自己紹介し、俺も同じように話をして。

皆、同じ年齢でそれぞれが4年制大学を卒業していて、俺以外は違う地方の出身者だった。

なので、実家から通勤するのは俺だけで、皆一人暮らしらしい。

「4月に入ってから研修で1ヶ月間研修プログラムを受けていただきます。その後は配属先が決まるまで、いくつかの部署を経験して配属先が決まりますのでよろしくお願いします」

話の内容から、入社までの一週間で研修を受ける前のj事前準備というかなんというか。

とにかく、会社のことを理解し、自分でやりたい道をしっかり探すということのようで。

「まあ、あまり固く考えずにね」

村井さんが、笑いながら資料をめくり、午前中は雑談でいいからなんて。

横で沢村さんがため息をつきながら、村井さんの肩を叩いていて。

「大声で騒ぐとさすがに怒られるから、まあそこら辺は上手にやってよ」

話を始めると、とても話しやすい二人で。

仕事のことなども含め、親切にあれこれ教えてくれた。

同期になる、俺を含めた8名も、明るい人ばかりで。

女性3人、男性5人。

同じ年ということもあり、午前中の雑談ですっかり打ち解けることができた。
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