ナミダ列車

“必死になることの何がおかしいんだ”

“毎日をなんとなく過ごしているヤツよりずっといい”

“人のためになろうと努力してる人間を笑うだなんて、最悪だね”




……そうだ。

こんなこともあった。

小学生の頃だなんて曖昧な記憶だ。

私をかばうように女の子たちとのあいだに立ち入った少年とは、同い年だったからか親しかったのだ。







そうこうしていると、私が絵の勉強をしていると知ったらしい母親の旧友が先生を紹介してくれた。

先生は、目標を実現するためには何をすべきか、その根本的な部分から細かく教えてくれた。表現することというのは、当たり前だけれど前提としてもとの情報の細かい解読が必要になってくる。

どれだけ物事に接してきたか。

技術とは、まさにそれなのだと教えてくれた。

経験した分だけ細かい部分まで思い受かべることができるし、それを再現することもできるのだ、と。




やりたい、という気持ちは確かに大事だげど、それゆえに盲目になるのはよくない。

本当に親御さんに貢献したいというのなら、この判断を見誤ってはいけないよ。