桜色の涙
「と、とりあえず進もうよ」
なんだかこれ以上この話はしていたくなくて、矢代さんは少し不満げだったけど次は金魚すくいをすることにした。
それからもいろいろな屋台を回って楽しんだ。
途中で渚と橋本さんのカップルに会って、真っ赤な顔をしているふたりも見ることができた。
クールな渚と元気な橋本さん。真逆なふたりたけどお互いを支え合っている。
俺と星那はそんな風になれていたのかな。周りから見ると俺達はカップルに見えていた?
ねぇ、星那。俺はどうすればいいのかな。振り向いてもらえないなら諦めた方がいい?
でも俺は忘れられる自信がないよ。これからだってずっと星那を想い続けていくんだろう。