雨降る午後に
ニヤッって笑われる。

「そういうの吊り橋現象っていうんだよ。いや、ちょっと違うか。でも、ものすごく困ってたんだよ、宮下は。その困ってハラハラしてるとこにオレが現れちゃったから、ハラハラと好意を勘違いしてるんだよ」

かなりな勇気を奮い起こして言ったのに、軽くあしらわれてしまった。

ちょっとグッサリくる。

これって、遠回りに拒否られてるじゃないか。

「好意を持ったとまでは言ってないだろうが。って言ってくれないと、調子狂うんですけど」

「そうか、そうだね、ごめん。雨に濡れて、熱でも出てきたのかも。ぼーっとしてて、思いつかなかったな」

「え、大丈夫かよ」

「うん。帰るね。ありがとう」

勘違いなだけなんなら、何で、ドア閉めるのが、こんなに辛いかな。

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