副社長のイジワルな溺愛
「んー!! すごい、なにこれっ!!」
「ははっ、美味いか?」
「はい! こんなに美味しいパスタ、初めてです!」
「そうか、それならよかった」
副社長は向かい側で優しく目を細め、口角を緩やかに持ち上げて微笑んでいる。
倉沢さんともこんなふうに食事をしたんだった。
こうして向かい合って、一緒にビールを飲んで。
お肉を食べて、美味しいって二人で笑顔になって。
懐かしいって感じるのが、こんなにも切なく思う日が来たんだなぁ。
「泣くほど美味いのか?」
「はい……美味しいです……すごく、すごく」