副社長のイジワルな溺愛

 仕事も恋も、一人きりじゃできない。

 チームワークや周りとのコミュニケーションなしでは、仕事は成し遂げられないことは分かっている。
 恋愛も、相手がいないとできないことだ。相手がいて初めて感じられる想いがあって……。


「俺が言った意味がわかっているか?」
「……泣いてばかりいないで、前を向いて頑張ります」
「そうじゃなくて」

 彼はフォークを置くと、ほんの少し息をついて少しだけ俯いてから、私にゆっくり向き直る。



「俺以外に、君を支える男はいないと言っているんだ」

 彼はまっすぐ私を見つめ、優しく笑ってくれた。


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