副社長のイジワルな溺愛

 ――私も副社長が好きです。

 優しくて、こんな私を甘やかしてくれて。
 信じられないくらい愛されていると、付き合ってもないのに実感できる。

 悲しいことも嬉しいことも、なんでも話していいと言ってくれたのが嬉しかった。
 失恋しても、それはそれとして受け止めてくれたのが心強かった。


 だから、今すぐにでも返事をしたいのに。

 壊れそうなほどに鳴る鼓動が、言葉を詰まらせる。
 彼の気持ちは分かっているのに、自分の想いを伝えようとすると、なんだか恥ずかしくて……。


 絡まり続ける舌と、どうしようもなく漏れてしまう吐息や声が、秘密を紡いでいく。
 誰かに見聞きされていたらと思えば思うほど、彼のキスを求めてしまう。



「他の男に、この顔は見せたくないな……」

 ふと唇を離した彼が、真下で呼吸を乱す私を俯瞰して呟く。

 舌先をのぞかせて微笑む彼があまりにも艶っぽくて、背筋が冷たくなるほどぞくっとした。


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