副社長のイジワルな溺愛

「それはそうと、明日と明後日はデートをするから、予定を空けなさい」
「で、デート!?」

 副社長と、念願の週末デート。
 いつもスーツ姿だったけど、さすがに土日は私服だよね!?
 考えただけでドキドキする。だって、絶対に格好いいに決まってるし……。

「都合が悪いか?」
「いえ、予定は真っ白です」
「じゃあ構わないな。行きたいところがあれば言いなさい。なければ俺の好きに予定する」
「でもっ」

 会社の誰かに見られたら、どうしよう。
 堂々としていていいって、彼は言いそうだけど……週末を一緒に過ごしていたら、それこそ本当に彼の特別な人になったことになる。

 私はまだ告白の返事をしていない。
 ちゃんと“好き”って言えてないから……彼の優しさに甘えてばかりで悪い気もするのだ。


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