副社長のイジワルな溺愛

「寝るだけだろ? それとも、俺がそっちの布団使おうか?」
「いえいえ、それだけはダメです」

 副社長様をフローリングに直敷きした布団に寝かせるなんて、罰が当たりそうだ。


「じゃあ、ここで寝るしかないな」

 優しく微笑まれて、胸の奥がきゅうっと締め付けられる。
 こういうタイミングで見せられるとは思っていなかったから、割増だ。


「お邪魔します……」
「あははは、これ茉夏のベッドだから」
「そうでした」

 遠慮がちに隣に入ったら彼は笑ってくれたけれど、緊張がピークで上手く笑顔を返せない。


「もう寝る?」
「そ、そうですね。睡魔に襲われるのを待ちます」
「……俺が襲ってもいい?」

 意識して室内に泳がせていた視線を、思わず間近で見つめている彼と交わしてしまった。


「いい? なんて聞く気もなかったんだけどな」

 彼は頬杖を崩して私の頬にキスをすると、すんなりと私を組み敷いて唇を奪ってきた。


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