副社長のイジワルな溺愛
「食べたいものが決まってなかったから、ビュッフェランチでいいか?」
「はい」
「和洋中、なんでもあるから好きなだけ食べて。俺のイチ押しは目の前で作ってくれるオムレツ」
エレベーターで上階までやってくると、週末の昼時だからか子供連れの家族や恋人同士の姿も多く、既に混み合っている。
五分ほど待ってから案内された席へ座り、綺麗に並べられた数々のメニューを見ながら、好きなものを少しずつプレートに乗せた。
副社長と一緒に調理しているところを見たオムレツは、艶々の黄色い卵が綺麗でナイフを入れるのがもったいないくらいだ。
買った小説の話や、彼が買った建築図鑑の話をしながら、映画の上映時間までゆったりと過ごす。
たくさん笑ってくれる彼と過ごせるのが嬉しくて、私も必然的に笑顔を引き出された。